馴れ初め。コロナ禍でのオランダ入国。
まず私たちは某SNSを利用しパートナーが札幌滞在中に出会い、お付き合いを始めました。
日本人のように「付き合ってくれますか?」などと言う具体的な言葉はなかったのですが、日本滞在中から家族や友人とのテレビ電話の際には私を紹介してくれたりと、
遠距離になってからもほぼ毎日数時間のテレビ電話をしてくれていた為、心配はしていませんでした。
旭山公園。中心部から車で15分くらいでいける札幌の定番夜景スポット。
千歳、氷濤(ひょうとう)祭り。新千歳空港から車で30分くらい。
バレンタイン時期でサプライズでチョコを頂きました。(2つ食べた後の写真ですみません。) 海外でバレンタインは男性からプレゼントするものと聞いてはいたけど、戸惑ってしまいました^^;
当初私はお盆休みで1週間ほど休暇をとり、オオランダへ会いに行く計画をしていたのですが、
その年の1月に発生したのが、コロナウイルスです。
海外への不要不急の移動は禁止。各国入国者を制限しており、オランダも例外ではありません。私たちの計画も絶望的でした。
ところが、さすがオランダは寛容な国。日本を含む7カ国のみ、8月から入国が認められました。
ですがオランダへ入国はできたとしても、日本帰国後に2週間待機が義務付けられました。
到底1週間程度の休みでは間に合いません。
私はその時勤めていた会社を一度退職し、どうせならビザ無しで滞在できる90日間めいっぱい彼と過ごすことを決意しました。
その当時は、無理して今行かないほうがいいんじゃないか?仕事辞めて大丈夫なの?などと言われることも多かったです。(でも、帰ってきたときには再度ロックダウンが始まる頃で、あのタイミングで行ったよかったねと言われる事のほうが多かったですよ。)
もちろん、本当に入国できるのか?行くまでにまた入国禁止にならないか?コロナウイルスに感染しないか?など不安はいっぱいでした。
ですが私の決意は固く、いつウイルス問題が収まるのかもわからないのに待ってられないと思いチケットを取り、渡欧当日を迎えました。
通常はどのくらいいるのかわかりませんが、行き帰りの同じ便を待つ人たちも30人程度しかいなく、座席はエコノミーでしたが席に余裕がある分、空いているシートで横になり過ごすことができました。
ご覧の通り、ガラガラです。
オランダのスキポール空港はとても広く、一緒に乗っていたはずの日本人の方達はあっと言うまに散り散りになり、なんとか自力で入国審査を行っている場所へ辿り着来ました。
パスポートチェックのお兄さん達は、どこから来たの?目的は?どこに滞在するの?帰りのチケットは持ってる?荷物預けているよね?などと質問した後、どこかへ電話をしていました。
私はビクビクしながら終わるのを待っていましたが、「Okay!Welcom to The Netherland^^!」と見送ってくれました。
オランダ語で話していたので定かでは無いですが、どうやら荷物受け取り場とは真逆のパスポートチェック場にたどり着いてしまったらしく、そこから受け取り場まで行くのにしばらく時間がかかるので、日本人の女の子の荷物があるはずだから残しておいてくれない?的なことをお願いしてくれていたのだと思います。
案の定、流れてくるはずの荷物は隅にちょこんと置いてあり、すでに他の乗客は誰1人いませんでした。
入国初日にオランダ人の優しさが身に染みました。。。
空港で待っていてくれたパートナーの車で無事に家路に着くのでした。
感動の再会でしたが、帰国してから10キロほど体重が増加していたパートナーの姿に内心びっくりして笑ってしまい涙は出ませんでした^^
家へ向かう途中の車から。早朝だったのできれいな朝日が出ていました。そしてこの後見る大量の野うさぎに衝撃を受けることになります。オランダの早朝では普通の光景だそうです。。。
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オランダパートナービザ取得を目指している理由
そもそもパートナービザとはなんぞや。婚姻とは違うの?という疑問。
まず、パートナービザ申請を決めた経緯を書き留めたいと思います。
私たちはお互い未婚同士で、私がオランダへ2ヶ月半ほど滞在しており、その終盤に妊娠が発覚しました。
(正しくは私自身、生理が遅れた経験がなく、同時に体調も優れなかったことから現地で妊娠検査薬を購入し陽性が出ただけでしたが。。。)
微量の出血はあったものの、オランダで受診しようにも日本のように妊娠5〜6週で初診というのはかなり早い段階ということで、帰宅させられてしまうそうです。オランダでは8週くらいが一般的です。
また、3人もの子供を産み育てた大先輩である向こうのお母さん曰く、出血はよくあること^^!だそうで。その一言に安心したこともあり、妊娠に関する医療をすぐには受けませんでした。ちなみに海外旅行保険には加入しておりましたが、妊娠は病気ではないため保険はおりません。全て自費になります。
出産までには一緒の場所に住もう!と言うことで、ビザ申請を目指しています。
オランダはビザなしで90日間滞在できるのですが、すでに60日以上滞在していた為、現地でのビザ申請は諦めて予定通り一度帰国し、必要書類をお互いの国で揃えている段階です。
では、どのようなビザをとれば良いんだろう・・・?
そこで提案されたのが、『パートナービザ』でした。オランダでは「配偶者ビザ」と「パートナービザ」と言うものが存在しています。
同性婚などにも寛容なオランダでは、結構一般的らしい。。。すごいのは効力も同等で、どちらも結婚しているのと同じだそう。
配偶者ビザとパートナービザでは提出する書類、手順などが少し違います。(いずれ結婚し、配偶者ビザに切り替える予定ですので、詳しく調べてまとめたい思います。)
出産までにというタイムリミットがあり、挙式もコロナ禍で容易に行うことのできない私たちは、まずはパートナービザ取得を目指し準備に取り掛かっております。
まず私が日本でする準備は、
☑️地元の区役所で「戸籍謄本」を取得する。(費用450円くらいだったと思います。)
☑️外務省へ「アポスティーユ認定」してもらう。
これらを郵便局でEMS郵便を利用してオランダへ発送しました。(発送料2200円くらい)
その他、海外移住するための準備は、
☑️胎児認知届を提出する。
→詳しくは「出生前、胎児認知届を提出する。」をご覧ください。
☑️海外転出届を提出する。
→渡航前14日から申請可能です。これをしないと日本に長くいないのに保険料、年金を支払い続けなければなりません。
☑️航空券を購入する。
→日にちにもよると思いますが、片道よりも往復でチケット購入する方がお得な場合もあります。パートナービザを取得できれば問題ありませんが、万が一帰国せざるを得なかった時の為に往復を購入しました。私はスカイスキャナーを利用し直接航空会社から購入しました。
☑️スーツケース大×2個に荷物をまとめる。
→大阪関空からKLMの直行便で行く為、スーツケース2個まで無料なのです。あと、手荷物一個持てます。
☑️その他の発送する荷物をまとめる。
→引っ越す家は少し狭いので持参する荷物で十分なのですが、夏用の服を段ボール3個くらいにまとめて船便で発送してもらう計画です。ただし、紛失する可能性もあるので、大事な物は持参することをお勧めします。
☑️保険、銀行、クレジットカードなどの整理。
→3ヶ月ほどの旅行保険にも加入しますが、妊娠に伴う医療費はカバーされません。社会保険に加入していたので任意継続をする予定です。もし、ビザが降りる前に海外で出産となった場合も日本円で40万円ほどの費用がおります。※ただし日本で申請が必要なので、日本にいるご家族なりの協力が必要です。また国保はあくまで市町村の管轄のため、このような対応はないそうです。
入国後にすることについても書き出したいですが長くなりそうなのでまたの機会にまとめます。
最後にタイトルとは関係ないですが今後の居住地についてです。首都アムステルダムから車で1時間半くらい南の町。アイントホーフェンというベルギーの国境が近い町です。
写真は、街の至る所にあるお花とオランダに来て初めて飲んだビール、おいしかったハンバーガー屋さんのシェイクです^^
お読みいただきありがとうございます。
出生前、胎児認知届を提出する。国籍問題発生。②
前回のおさらいです。
①未婚、ビザなし、オランダで出産した場合、子供は日本とオランダの両方の国籍を取得する。
②未婚、ビザなし、日本で出産した場合、子供は日本国籍のみ取得する。
その他条件などもありますが、ざっくり言うとこんな感じです。
そして問題は私が日本で出産した場合、オランダ国籍は取得できないのか?と言うことです。
先に言うと、取得できます!
先日すがる思いで地元の区役所の戸籍課へ行ってきました。
待つこともなく担当の方がすぐに出てきて、ありがたいことに親身に話を聞いてくださいました。
諸事情で未婚のまま出産予定の場合、母親から産まれてくるので自動的に母親の戸籍には入ることになりますが、基本的に父親は含まれません。証明ができないからです。
出産後に提出する「出生届」に記載することも日本国籍ではないので難しいそうです。
よって、産まれた後の手続きでは基本的に両方の国籍を取得することはできない、との事です。
私もその話をちらっと聞いていたので、当初はオランダでの出産を第一に目指しました。
ですが、妊娠生活いつ何が起こるかわかりません。しかもコロナ禍。
今はオランダ政府が日本を含むその他数国のみの入国を許可していますが、感染者が増え続けている今、いつ行けなくなるかという不安が常に付きまといます。
どんなことが起きても良いように、私たちは日本での出産も視野に入れて行動することを話し合いました。
すみません、また前置きが長くなりました。
担当の方によると、両方の国籍を取得する方法が一つだけあるというのです。
先程お伝えしたのは、出産後は両方取得するのが厳しいということ。
ですが、出産前なら・・・?方法が一つだけあると言うのです。
担当の方は、奥から分厚い参考書のようなものを持ってきて私には到底理解に苦しむような細かい文章の内容をすらすらと調べて教えてくださいました。
「胎児認知届」(Fetel Recognition Report)を地元の区役所に申請すれば良いそうなのです。
記入欄には胎児を認知する父親について記載する欄があります。ここが国によって対応方法を確認する必要があるようで、オランダ国籍の父親の場合、以下の追加書類が必要になります。
☑️認知届の署名欄にフルネームで署名。
→ただし原本である必要があるため、私はEMS郵便でその他のビザ申請用の書類とともに発送しました。(発送料たしか2200円くらい?)
☑️父親側パスポート。 ①表紙 ②名前、国籍が載ってるページ
☑️その他あればなお良いのは、
基本証明書(Basic Ledger)
独身証明書(Single /Unmarried Certificate)
出生証明書(Birth Certificate)
※※これらは国によって違う呼び方があるかもしれません。また原本を用意の方が良いと思います!
以上を送り返してもらい、区役所に合わせて提出することで産まれた時点で子供は両方の国籍を取得することができるそうです。
時間と手間はかかるけど、これで2つ国籍がもらえるなら素晴らしい仕組みですよね^^
しかもどこのサイトにも載ってないから直接聞くまで知らなかった。そのまま日本で出産していたら一生後悔するかもしれないところでした。
以上が、未婚、日本で出産した場合、両方の国籍を取得する方法です。
実際には書類を揃えているところでまだ申請をしていないため、後日異なる点がありましたら修正させていただきます;;
最後までお読みいただきありがとうございます。
出生前、胎児認知届を提出する。国籍問題発生。①
私は現在、オランダ人パートナーとの子供を妊娠中です。私たちはお互い未婚で、パートナービザ申請を試みております。
パートナーはオランダ国籍、オランダ在住。私は日本国籍、札幌在住です。
となると、オランダ+日本の子供。国籍はどうなるのか?片方だけ?2つになるの?という疑問。
私たちは子供の国籍を2つ取得できるようにしよう!と話し合い、その方法を模索しました。
(おそらく国によってルールが違うので、あくまで私たちの場合こうだったというものになりますが、、、)
まず、オランダの移民局(IND)の方に電話で問い合わせたところ、
☑️オランダで出産。
☑️ビザ未申請。もしくは申請中である。
この場合、母親の私は日本国籍なので、子供はオランダ国籍と2つ自動的に取得できます。
ただしオランダでの出生届は必須です。しかも生まれてからたったの4日のうちに申請しなくてはなりません。
日本では生まれてから14日間のうちに提出なので、生まれてから顔を見てゆっくり名前も決められますね。
実際私もそんな考えでしたが、そうはいかないことを悟りました。。。
でもこれはオランダの良い文化でもあります。
オランダでは、子供が産まれたと同時に親戚家族、友人などへ産まれたことを知らせる『BABY BIRTH CARD』なるものを送るそうです。
もらった人たちは、それを見て初めて赤ちゃんの名前を知ります。素敵な文化ですよね^^
さらに赤ちゃんのいる家のベランダや庭には、1メートルくらいの遠くからでも目に入る大きなキャラクターの看板もよく見ます。
これは、この家には赤ちゃんはいますよ〜。少しうるさくなるかもだけどよろしくね〜。的な意味があるのだそう。
ものすごく可愛いです!
ちなみにパートナーの兄夫婦は昨年子供が生まれましたが、スーパーマリオが好きな旦那様で産まれた子供は男の子だったので、
庭には大きなマリオの看板をたてたそうです^^
話が大きく脱線しました。すみません。
さて本題。
次に、
☑️日本で出産。
☑️婚姻届未提出。パートナービザ未申請。
この場合は、日本国籍のみ取得する事となり、戸籍も私を筆頭主として登録されるため、実質パートナーは養父という扱いになってしまうというのです。
これは困る・・・。単に私たちの国籍へのこだわりが強いだけかもしれませんが。
産まれた子供が大きくなった時に少しでも不安な気持ちにさせたくないという気持ちで、どうにか2つ取得する方法はないのか?と地元の区役所の戸籍課へ向かいました。
長くなってしまったので、②へ続きます。
自己紹介
はじめまして。アラサー妊婦。2021年5月出産予定です。
このブログは現在の私の状況と進捗を自分でしっかり把握するための備忘録です。
今現在、情報は簡単に手に入るけれど「実際は違った」「知らなくて手遅れ」ということが残念ながらしばしばありました。
そんな私の経験を失敗談も含めて、同じような状況にいる方、これから経験する方へ少しでも情報共有できたら良いなという気持ちも込めて記していきたいと思います。
ビールとチーズケーキが大好き、道産子です。よろしくお願いします〜^^☆