アラサー妊婦、オランダへ移住🇳🇱

備忘録。すべてが未知の挑戦です。

妊婦生活。新型出生前診断について。

 

 

先に言うと、今回は私の主観100%でちょっと暗い重たい内容になります。

 

 

妊娠発覚からというもの、毎日ネットで自分と同じような週数の人のSNSを見る検索魔になっていました。なかでも妊娠15週あたりから自費で受けることができる『出生前診断』を受けるかどうかの時期は、特に情報に敏感だったと思います。

 

 

私の通院している病院では、『クアトロテスト(母体血清マーカー検査、費用25,000円くらい)』の説明が最初の助産師さんとの面談でありました。ダウン症候群(21トリソミー)、18トリソミー、開放型神経管奇形の可能性を調べる検査になります。

検査方法は、母体から少量の血液を採取するのみで10日ほどで結果がわかる仕組みです。仮に陽性だったとしても、可能性があるというのみで断定ではありません。

 

 

高齢出産の方や、流産などの経験がある方以外は助産師さんもそこまで積極的にお勧めはしないと仰っていて、現段階では特にお医者様から気になるような診断を受けた訳でもありませんでしたが、やはり気にはなってしまうものです。。

ましてや、海外での出産・子育てを考えていた私はなるべく不安を解消し渡欧したいという気持ちがありました。

 

 

ヨーロッパでは出生前診断は割とメジャーな検査項目で、通常の診察に組み込まれている国もあるらしいです。パートナーにも相談しましたが、最終判断は私に任せるとの事でした。兄弟や友達にも相談しましたし、ネットで体験談をたくさん調べたりもしました。

 

 

そして受けるか否かを決められないまま検査期間が過ぎ、結果受けることはありませんでした。正直、検査を受ける事で私自身がただ安心したいだけなのかもしれない。そんな自己満足のために検査をして仮に陰性だった場合、きっと私は安心する。でも安心するって、なんで?我が子なのに、赤ちゃんは悪くないのに、陽性だったら愛することができないの?

検査を受けることで『可能性』が『事実』になってしまうことに耐えきれなかったのかもしれません。

 

 

ただ今回の決断に後悔はしていません。私にとってお腹の中にいる赤ちゃんは既に愛しい存在であり、どんなに体が丈夫な子を産んだとしてもそこがゴールではなく、どう向き合って子育てしていくかが大切なことという考えに至ったからです。

 

 

もちろん、検査をすることに対して否定的な意見を持っているわけでは決してありません。クアトロテストによって、赤ちゃんの疾患の可能性を早期発見する事ができ、生まれてくるまでの準備期間を設けることのできる素晴らしいものであることは間違いありません。妊娠期間は妊娠発覚の時点で既に2、3ヶ月が経過しており、生まれてくるまで半年とちょっと。本当にあっという間です。限られた時間の中で最大限の準備をしてあげたいと思うのはきっとどの親も同じですよね。

 

 

考えても考えても、結局どちらが正解なのかはわかりません。。。全ての赤ちゃんが無事に生まれてきて、幸せに育つ世界が来ることを願うばかりです。

 

 

お読みいただきありがとうございます。

 

f:id:Mika1618:20210120214815j:image